確定申告の無申告は、バレなければ本当に得なのか?

2020年(令和2年)分の確定申告は、昨年同様新型コロナウイルスの影響により期限が延長され、2021年(令和3年)4月15日(木)までに確定申告書の提出と納税が必要となります。

そうはいっても、やはり確定申告って面倒ですよね。

・色々集計するんだるい
・用語難しくてとっつきにくいし、調べてもよくわからん
・税金払いたくない

「挙句バレなさそうちゃう?」という気持ちになりますよね。

わかりますよその気持ち!!

多分このような気持ちに駆られて逃げたくなっているあなたはこのような状態ではないでしょうか?

・去年の特別な事情(臨時収入や会社を退職等)により、今年だけ確定申告をしなければならない
・毎年確定申告が必要な所得を少しだけ超えている
・仮想通貨の計算意味不明すぎる

では、仮にあなたが上記理由で確定申告をする必要があるにも関わらず、確定申告をしないという選択をした場合、果たしてその選択は本当に得するのか?
というテーマで今回は記事を書いていきたいと思います。

まー恐らく着地点は想像つくと思いますが…

確定申告をしないメリット

申告書作成の煩わしさからの解放

確定申告の必要性が分かっていても、申告をしない理由はやはり作成が煩わしいという理由が一番ではないでしょうか?

年に1回のイベントなので、たとえ毎年確定申告していたとしても、作成の仕方を忘れているものです。税務に携わる仕事をしている人ですら、「あれこれってなんやっけ?」ということがあるくらいなので、それを税金に縁のない人達が毎年することはかなり負担になると思います。
仮に確定申告を出さないということになれば、この毎年の煩わしさから開放されます。

領収書の保存も書類の保存もいらないのでかさばることもないし、いやー素晴らしいですね

バレなければ…

税金の支払いがない

確定申告をしないということは、当然納税もありません。

税金は売上から費用を差し引いた所得に課税され、この所得が大きければ大きほど、課税は大きくなります。

仮に1億円の利益が出ると単純計算で、所得税の最高税率45%+住民税10%=55%課税されるため、5,500万円の納税が発生します。

もし、確定申告していなければ、5,500万円支払う必要がありません。

 

いやーもう最高ですね!

 

バレなければ…

確定申告をしないデメリット

税金が戻ってくるのに…

個人事業で、業務内容や相手先次第で報酬をもらう場合は、源泉徴収されていることがよくあります。会社員であれば、会社からもらった給与にかかる所得税については、年末調整で適正額に計算され一部所得税が還付されますが、個人事業であれば源泉徴収された報酬について年末調整は行われないため、自分で確定申告をする必要があります。

もし、1年間で源泉徴収された金額が、確定申告で計算した所得税額より多かった場合、会社員の年末調整のように差額が戻ってきます。

国税側は税額不足に関しては、厳しく追及してきますが、払いすぎた税額に関しては、自己申告がない限り、国税側は一切なんもしませんよという男気スタイルなので、確定申告をしなければ、源泉徴収されすぎている所得税額は戻ってきません。

ポイントとしては、所得が出ていない場合、確定申告しなくてラッキーと思う方もいますが、報酬が源泉徴収されている場合で確定申告すれば、その源泉徴収された所得税が戻ってくる可能性が非常に高いのでしっかり確定申告しておきましょう。

収入証明ができない

確定申告をしなければ、公的に収入を証明できるものが何もない状態になります。

会社員であれば、源泉徴収票を会社が発行してくれるため、それが証明になりますが、個人事業者であれば無収入として扱われます。

そうなれば、各種契約やローンの審査、子供の保育園の審査等も通らないこともあり、日常生活に大きな不便が生じます。

国民健康保険料の減額を受けることができない

国民健康保険料は、市町村によっては所得区分によって保険料が減額される場合があります。

しかし、確定申告をしないと、所得が不明であることから区分判定が不可能となるため、保険料の減額を受けることができません。

精神衛生上よくない

地味にこれが一番しんどいと思います。

仮に1年無申告でバレなかったとしても、税務調査が入った場合は原則過去3年は遡って調査されます。そこで何か指摘事項が見つかると過去5年まで遡ってチェックされ、更に悪質とみなされる場合は最大過去7年までチェックされますので、「1年バレなかったからセーフ」というわけにはいきません。

むしろ、税務調査官は、すぐに摘発に行かず何年か泳がせて確実な証拠や調査での指摘額を膨らませたタイミングで調査にきます。それはそれで、調査官も中々悪どい気もしますが、悪いことをしているので仕方がありません。

もし、意図して確定申告を無申告にしているのであれば、3〜7年は無申告を気にしながら生きていかなければなりません。金額が小さいとか、メンタルが強いから全然気にならない方もいるかもしれませんが、やはり悪いことをしたという意識は何かしらで頭をよぎるものだと思います。

最近であれば、持続化給付金の不正受給がいい例です。注目度が高いネタだったこともありますが、大して制度も理解せず、あまりにも軽い気持ちで受給している方が多数で、今後も続々と摘発の波は続くと思われます。持続化給付金の不正受給など、ある程度書類見たらすぐにバレるので、申請誤り以外で返金するくらいの豆腐メンタルなら最初から受給するなよとツッコミいれたくなりますねホンマに…

ペナルティ

やはり、無申告の場合それ相応の金銭的ペナルティが伴います。最悪の場合は、刑事罰を受ける可能性もあります。

なお、無申告がバレた場合に課せられるペナルティは以下のものです。

延滞税

各種税金が定められた期限までに納付されない場合、法定納期限の翌日から納付する日までの日数に応じて、自動的に 課税される、いわゆる「利息に相当」する罰則です。

税率は、毎年財務大臣が告示する特例基準割合により計算した税率と14.6%(2か月以内は7.3%)のどちらか低い税率を用いて延滞税は計算されます。

なお、期限までに納付しなかった場合に課される税金なので、申告を期限までにしていたとしても、納付が遅れれば、延滞税は課されますので、納付忘れはくれぐれもご注意を!

無申告加算税

無申告加算税とは、申告を忘れたり、申告期限に間に合わなかったり、期限までに申告書を提出しなかった場合の罰則です。

・期限後に申告をした場合の加算税
→15% (納付税額が50万円を超える部分は20%)

・税務署から指摘される前に、自主的に期限後申告をした場合
→10% (納付税額が50万円を超える部分は15%)

なお、下記のすべてに該当する場合の加算税は課税されません。

・申告期限から1カ月以内に自ら申告している
・申告と同日に納めるべき税金の全額を納付している
・過去5年間、問題なく期限内に納付している

重加算税

重加算税とは、税金を計算する上で基礎となる事実を「隠蔽・仮装した場合」の罰則です。一番避けなければならない罰則になります。

故意に隠したり、実際よりも少ない申告額に偽装したりして、悪質な申告漏れや脱税行為と判断された場合、無申告加算税、過少申告加算税、不納付加算税に代えて支払うことになります。

・期限までに申告した場合・・・35%
・期限まで申告しなかった場合・・・40%

かの有名なチュー〇リアルの徳〇氏の場合、私的な旅費や衣服費が経費になっていただけでなく、計算があまりにもずさんで、再三の無申告の督促を無視した「悪質な申告漏れ」により、延滞税に無申告加算税、重加算税の特盛が課されたようです。個人的には、よく逮捕されたなかったなと思う内容でしたので、何か特別な力が働いたのかと少し勘ぐってはいます…

結論:面倒でも絶対に確定申告はしたほうが良い

予想通りの展開ですね!

今テーマの「確定申告の無申告は、バレなければ本当に得なのか?」と言われれば、正直少額ならまーバレない可能性はあるけど、それなりに所得あるならまずバレますよと!

では、所得が少額なら無申告でもええやんとなるかもしれませんが、こういう輩が出ないように国税側も所得にかかわらず無作為に税務調査を一定数行っているという話も聞きますし、わざわざ上記デメリットを背負ってまで無申告するのは、ハイリスク・ローリターンです。

やはり申告義務があるにもかかわらず、確定申告をしないというのは結果的に自分に多方面から影響を与えます。

なので、確定申告はやはりしとくべきです!

 

なお、確定申告をする場合以下の2パターンの方法が考えられます。

・自分でやって労力と時間をかけるのか

・税理士に依頼してお金をかけるのか

どっちも面倒で手間に感じるかもしれませんが、どちらにおいてもメリットは必ずあります。

前者であれば、知識と経験が身につき、後者であれば、時間の節約とプロの節税を受けることができます。

税理士に依頼するのは敷居が高いようにも感じますが、昔ほど税理士報酬は高額ではありませんし、内容にもよりますが、個人の確定申告であれば数万円で済むような場合も多いと感じています。

まとめ

ここまで、「確定申告をしないのは、本当に得なのか?」というテーマで記事を書いてきました。

例年であれば、確定申告期限は3月15日なので、今更遅いわ!!

となるかもしれませんが、なんと今年は4月15日が申告期限となっており、まだ申告期限期限内で全然申告書を出せるわけです!!

なので、もし今回の記事を見て

「あーヤバイ確定申告をしなければ!」と思った方は、ある意味ラッキーです。

ということで、ちゃんとしておきましょう。

不正した人1
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