サラリーマン法人は節税になるのか?【概要編】

今回は、前回書いた「会社員+個人事業主の旨味」に近いところもありますが、サラリーマン法人についての記事を見つけたので、それについて解説したいと思います。

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

「サラリーマン時代はあまり意識しなかった、お上の税金の無駄遣いなんかにも今は腹が立ちますね」…

記事の内容を要約するとサラリーマンは法人をし、会社からの給与をサラリーマン法人に支払ってもらうのが、サラリーマンにとっても、会社にとっても良いです的な感じの内容です。

前回までの話は「会社員と個人事業主で2つの個人の顔を持つ」ことのススメであり、あくまで話の中心は「個人」でした

今回の話は「会社員+個人事業主の内容を全て一つのサラリーマン法人に集約」した感じであるため、話の中心は「法人」になりますので、注意が必要です。

「サラリーマン法人」と「会社員」の違いは?

サラリーマン法人は、従業員が会社と個人としての雇用関係ではなく、自ら会社を設立することによって、元の会社と設立した会社と業務委託契約を締結し、給料ではなく報酬を受け取る形態をいいます。

個人としては、今までの会社員とは立場が全く異なり、雇用される側の会社員の立場ではなく会社の社長という立場になります

では普通の会社員となにが違うのか?

1つ目の違いは、対価の支払いを受けるのが「個人」「法人」ということです。

普通のサラリーマンは、法人である会社から個人である会社員は、雇用契約に基づき労働の対価として給与を受け取ります。

これは「法人」「個人」の取引です

一方のサラリーマン法人は、法人である会社から法人であるサラリーマン法人が業務委託の対価として報酬を受け取ります。

つまり、これは「法人」「法人」の取引です

サラリーマン法人を設立し契約を結ぶと、あなた「個人の収入」としてではなく、「法人の収入」として扱われるようになります。

「法人」のメリットとデメリット

サラリーマン法人を理解するには、法人のメリット、デメリットも理解する必要があるため、下記表でざっくり理解していきましょう。

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一見するとデメリットが多いようにも思いますが、圧倒的にある程度の所得以上になれば法人の方が有利です。それは、何といっても節税面で絶大な効果があるからです。デメリットとしては、それなりの維持費がかかることで、最低でも初年度は設立費用も合わせると、安く見積もっても30万円は必要になります。

そして2つ目の違いは、契約の違いです。

「法人」「個人」では、雇用契約、業務委託契約どちらも可能ですが、

「法人」「法人」の間では、雇用契約は結べません

法人が法人を雇用するのは違和感ありますからね…

結局これは「個人」から「法人」へ人格が変わったことにより、契約自体も変更せざるを得ないのです。

なお、それぞれの契約についてはイメージでいうと

雇用契約は、「会社があなたの雇用を守るから、そのかわり会社のルールに従って働いてね」という主従的な契約

業務委託契約は、独立した事業者同士で結ばれる自由な契約

といった感じです。

さいごに

次回、雇用と業務委託の比較について具体例でそれぞれの立場におけるメリット、デメリットの中で見ていこうと思います。

今回の内容についてまとめると、サラリーマン法人と会社員の違いは、

・人格の違い(個人 or 法人)

・契約の違い(雇用 or 業務委託)

ということになります。

ただ、このサラリーマン法人は会社員側だけでなく、

元々その会社員を雇用していた会社にもメリットがあります

そこについても次回書いていきたいと思います。

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