今日は、前回に引き続き電子申告方法の2種類についてそれぞれ書いていきたいと思います。
マイナンバーカード方式
マイナンバーカードを使ったe-Taxの利用方法の名称で将来的にはこちらの方式がメインとなります。
必要なモノ
・マイナンバーカード
いわずもがな個人番号カードですね。今年は賛否両論ありますが、所持者に対してのポイント還元なども行うなど今後もマイナンバーカードを作成しておくと何かとメリットを享受できそうな香りはありますので、作っておいても損はないかと思います。
ただ、マイナンバーカードの発行には早くても1ヶ月程度かかります。
最近はアプリなどオンラインでの発行申請も可能ですが、受け取りの際は必ず役所などへ行かなくてはなりません。
・ICカードリーダー
オンラインショップや家電量販店で1,000~3,000円で購入可能です。
また一部金融機関では各種取引についてICカードリーダーを使った承認機能を付帯させているところもあり、無料でICカードリーダーをくれるところもあります。
必要な手続き
電子証明書の取得、登録
ここがID・パスワード方式と異なるところで、これがあるとないとではe-tax内で使える機能に差異が出ます。私はここで大して説明も読まずなんとなくやったがために少し手間取りましたが、
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び…
(e-tax 電子証明書の取得 より)
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び…
(e-tax 電子証明書の登録 より)
に手順を丁寧に記載してくれていますし、
国税電子申告・納税システム(e-Tax)の概要や手続の流れ、法令等に規定する事項など、e-Taxを利用して申告、納税及び…
(e-tax 電話によるお問い合わせ より )
にかければ丁寧に教えてくれました。
ID・パスワード方式
マイナンバーカードとICカードリーダーを持っていない人でも電子申告を行えるようにした新しい方法で、マイナンバーカード、ICカードリーダーが普及するまでのおおむね3年の暫定措置とされています。
必要なモノ
・IDとパスワード
税務署に直接出向いて発行してもらう必要があります。本人確認ができるものを持って手続きを行います「利用者識別番号(ID)」と「暗証番号(パスワード)」が発行されます。
必要な手続き
・e-Taxの開始手続き
これについても税務署に行けば、一緒に電子申告の開始届出書とういうものを併せて記載することとなるので、上記手続きとまとめて行うこととなります。
結論どっちが良い?
私は今回どちらも使えるようにしましたが、基本的には所得税の確定申告を行うだけであればID・パスワード方式で良いと感じました。
マイナンバーカード方式は、カード発行にそもそも1か月以上かかるため今回の確定申告で利用するには現状厳しいのもありますし、カードリーダーについても出費が伴います。また電子証明書関係は、パソコンに疎い私からすると敬遠したい部分と感じましたし、地味に手続きを行うたびに毎回ICカードリーダーとマイナンバーカードを取り付けるのは面倒くさいです。
ID・パスワード方式は、税務署に一回出向くのは少し手間かもしれませんが、それさえすませば手続きや準備が簡便で家で簡単に電子申告が可能となります。この時期の発行にどれだけ時間がかかるかというところが少しネックにはなりますが…
なお、ID・パスワード方式で始めた後にマイナンバーカードを取得して切り替えることももちろん可能ですので、手順としては現状、ID・パスワード方式からのマイナンバーカード方式がベターかなとは思います。