扶養控除等申告書の「年」が違うのはなぜか?

多くの会社では

扶養控除等申告書については、令和3年

保険料控除申告書・基礎控除申告書は、令和2年

というのが一般的に多いですが、なぜ扶養控除等申告書だけ令和3年分なのか?

について触れていきます。

まず本来的に年末調整で提出すべき書類は、上の書類に加えて扶養控除等申告書については令和2年分も提出するのが正しいです。

つまり多くの会社では令和3年分の扶養控除等申告書に現在の状況を書かせて、令和2年分の扶養控除等申告書の記載をはしょっているわけです。

本来は、令和2年分の扶養控除等申告書は「令和2年末時点の状況」を用紙に記載しそれをもとに年末調整を行い、令和3年分の扶養控除等申告書に「来年の見込み状況」を記載しその情報をもとに令和3年分の源泉徴収を行います。

ただ、来年の見込み状況を書けと言われても、正直来年どうなるかなんてよくわからんし、そこまで大きく変わることもないので、結局同じ内容を2枚書くことが多く、何より2枚も書くのめんどくさいですよね?

だから多くの会社では、令和3年分の扶養控除等申告書だけを渡して、令和2年の状況を書いてもらい、それを会社で令和2年の状況と判断して年末調整をして、同時にそれをもとに令和3年分の源泉徴収を行っているわけです。

では、申告書の提出をはしょって1枚でOKなのか?

従業員の提出する年末調整の書類については、計算書類のエビデンスとして会社保存されるためのものであるため、どこかに提出することはなく、会社が別の書類にまとめて申告をします。

影響が出るのは、来年の源泉徴収の金額が来年の見込みではなく、今年時点の年末調整の情報で行われます。

ルール的には、一見ダメそうな気もしますが、国税的には、年末調整で1年間納付すべき所得税を調整さえして支払ってくれれば極論OKなのでしょう。

あくまで本来記載すべき令和3年分の申告書もあくまで「見込み状況」の記載であり、確定状況でもなんでもなく、そもそも源泉徴収自体が誤差ありきの徴収なので、その誤差を来年の年末調整でしっかり調整さえしてくれれば問題なしというスタンスなのでしょう。

ちなみに、他の保険料控除申告書・基礎控除申告書の記入は、現在の状況をその都度書くため必ず令和2年分に記載しましょう。

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